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クロシマくん (2) 下

(2) 上 の続き。

いよいよ! 島くんがターゲットに接近!!


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ニコリとほほ笑むユキ。
前世もそうだったが相変わらずそつのない笑顔だ。

だが、俺はそんな彼女の表情の裏に隠された感情がわかる。
こういう表情の時、前世では、そう。
古代のことで悩みごとがあるときだった。
どうして知っているのかって?
俺が相談相手だったからだ。
――考えてみれば、ユキも酷いよな。俺、確かユキに告白してフラれたんだぜ?
それなのに、恋の相談するって。
まぁ、親友(古代)のことを聞くのに一番いい相手だからってことだろうけど。
ということは、今生のユキも古代の古都で悩み事があるってことか?
そういや、最近艦戴機隊の山本玲って娘(こ)をえらく褒めてたからなー。
あいつは夢中になると他が見えないから。
――でも、これはチャンスじゃないか?

「森さん、何か心配事?」
あえて俺は聞いてみる。
まー、言わないだろうという読みもあるが。
どうして言わないってわかるのかって?
そりゃ、ユキがプライドの高い女性だからだ。
まだ、今生の俺とそんなに親しくない。
だから、悩み事なんて弱みを見せるはずがない。でも、大丈夫だよ、ユキ!
古代のことなんか忘れてしまうよう、俺がんばるよ。

「いえ、何もないわよ」
手元のコーヒーを一気に飲んで席を立とうとする。
――そうはさせないよ。

「森さん。森ユキさん」
「?」
いきなりフルネームを言う俺にきょとんとした顔を向ける。
「森さん。君は冬の生まれ?」
「え? 急にどうしたの島さん」
「否定しないってことは、アタリかな」
重ねて尋ねる俺に、ユキはしかたがないわね、という顔をしてうなづいた。
「でも、どこで知ったの? オープンな情報じゃないのに」
個人情報管理が徹底されている昨今。
誕生日なんかは特に管理されている。軍務に無関係だから。
逆に血液型は簡単に確認できる。必要だからだ。

「推理したんだ。
 一月じゃないな。二月にしては少し…… 十二月生まれ?」
「あたり。推理って? そんな顔立ちしているの?」
ユキは座りなおしてこちらを向く。
「よく、子供の名前を生まれた季節にちなんで名付けるからね。きっと初めて雪が降って綺麗だったんじゃないかな~」
少しさびしそうな表情を見せるユキ。
あれ?俺何かマズったか? 慌てて別の話を えっと。
俺も今生の俺の情報が少ないから話題が急に。
ん? なんか思い出したぞ。
「俺は真夏。でも親父が初めての子供で男だからって太郎にするって言い張って」
「え? 島さん、名前は大輔じゃ……」
「うん、そうなんだ。『島太郎』じゃ、どこかの昔話に出てきそうで嫌だって大反対。お袋は『大介』にしたいって。かなりもめたんだけど、結局お袋の勝ち」
「どうして」
「生むのが大変だったんだから最初は私の言い分を聞けってサ」
「で、お母様の意見が通ったのね」
「そう。で、弟が生まれたら親父が絶対に次郎にするんだって。弟は次郎って名前だよ」
「いいお話。私は――」
ユキは、いいよどむ。
「きっといい話しがあるさ」
――帰還してから聞けばいい、とは島は言わなかった。
何となく、彼女には肉親の気配がしない。古代と同じように。
前世の雪は大事にされたお嬢さん、感じだったが今生の雪には何処か壁がある
「きっと生まれた日に雪が降って綺麗だって言ったけど、違うかも、な」
「え? どうして。いいと思うけど、私――」
「俺だったらみゆきってつけるな」
島は正面からユキの瞳を見つめて言った。
「みゆき――美しい雪。きみはきれいだ」
島に真剣な瞳でみつめらる、ユキの頬はみるみる赤くなる。
よし!
島はその手に自分な手を重ねようとしたその時!

その手にそっと温かいものが重なった。
――積極的だな、ユキ!

しかし、その手はごっつい感じがする。

「島さん、できました」
そっと手を重ねたのは太田だった。

「後ろから、脅かしたら失礼かと思って」
と、照れたように微笑む。
いや、男の照れて微笑みなんて、いらないから。

「あ、島くん、それじゃ」
ユキはそそくさと食堂を出て行った。

おい! 俺の精いっぱいのアピールが……

課題を終わらせない限りオフ時間は始まらない、と釘を刺しすぎたか。
空気読めよ! 太田。

「早く来てくださいよ」
こんどはギュっと太田に握られた。

よし、太田。そこまで頑張ってるお前におにーさんは報いないといけないね。
うんうん。わかった。
よしよし。行こうか。

ゆらりと立ち上がる島の手を引っ張って航海準備室に向かう太田。
彼は無事オフ時間に入れるのか!?

「太田ぁー。てめー、コレでできただと!?」
「ああーー。すみません、見直したときにちょこっと直したら……」
「直したら、も一度見直せーー!!」

航海科メンバーをてってーてきにきたえるまで、ユキのアプローチはSTOPする。
そこから、伝説の航海科しごきが始まるのであった。

続き   ←Link まだつないでません
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伏線回収まで行きませんでした★ 続きは来週にでも…

コメント

古代君ファンのさくらですが、このクロシマくんシリーズ好きだわ。
超~面白い。
リアルタイムでコメントしてたら、細かく突っ込んで遊べたのに・・・・

2199の島君に、「オヤジくさい(?)」島君が入って、行動が怪しいシーンとか出して~

しかし、クロシマくん、古代君&雪ちゃんの子供の名前になる「美雪ちゃん」を言っちゃう辺り、なんか抜けててカワイイわ~

太田君に手を握られるオチが、瑞喜さんらしい(笑)
コレを機会に、太田君だけでなく、北野君にも「君は、戦術科にいるべき人間じゃない!」とか言って、面倒みてやって~
そうこうしている間に、古代君とユキちゃんのカップルが出来上がっちゃうから~

古代君&ユキちゃんファンには、クロシマくんがユキちゃんをゲット出来る感じがしないわ。
クロシマくん、ちょっとツメが甘くて、笑えるキャラなんだもん。
ゆるキャラよね。
クロシマくんって、実は「くまモン」?
いやいや、外見2199島君でしたね。

今は休憩中だけど、再開を楽しみにしています。

コメントありがとうございます!

v-254さくらさま
気に入っていただけて超嬉しいです♪
オヤジ臭、ただよってますか! 嬉しい~♪ だって、20歳の若者(2199)から見たら、25歳(くらいですよね? 当時の25歳って、かなり精神年齢が上のような)なんてかなりオッサンかと(笑)

そうなんですよ。
あえて、「美雪」を使って、古代のすることをさきにやっちゃおうと。(でも復活篇。島くんいなかったか。ううーーーー 辻褄あわないけど、まいっかー←いいのか!?)

> 北野君にも「君は、戦術科にいるべき人間じゃない!」
ん。 コレいいかも。 いただきます~♪

> クロシマくんって、実は「くまモン」?
ぷぷー。 お、おもしろいかも。
ということで、さっそくかいてみました →7/30blog記事参照くださいませ

ええ、また来ていただけると嬉しいです!

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